〜受難〜
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ショッキングな出来事というものは一度起こると立て続けに起こることが多い。 私の場合も然りだ。 一昨日のパーマネント発言で会社中の女子社員に爆笑された(※1)のを皮切りに、昨日のコーヒー麺未遂騒動(※2)、そして今日である。 本日もバタバタと社内を走り回って書類整備等をやっていた私。 昼休みまで残り数分となったところで、くわえていた赤ペンをYシャツの胸ポケットへ入れ、 「残りは午後一だな…。」 などと思いつつデスクへ戻った時には、時刻はちょうど正午になっていた。 月初ということもあり、忙しい今週は呑気に弁当など食べている時間が無いので今日もまたカップラーメンである。 『牛テール風なんたら』という、初めて見かけたそれにお湯を入れ終えた時に事件は起こった。 「ひゃ〜〜ッ!!!」 私に対する黄色い悲鳴に驚いた私はまずスープの色を確認した。 豚骨ならぬ牛骨スープならではの白濁色で、食欲をそそる良い匂いを放っている。 「今日は間違いなくお湯だよ?」 口元を押さえてこちらを見ている女子社員に笑顔と共に答えると、 その子は口元に当てていた右手をゆっくりと私の胸に持ってきた。 つられて見ると私の左胸が真っ赤に染まっていた。(驚愕) まるで鋭利な刃物で心臓をひと突きな感じである。(ドラマ定番!!!) そう、胸ポケットに入れた赤ペンのキャップが外れていたのだ。 私の視線で見るとすぐに真相がわかるので、驚きよりも先に「やってしまった…」な感じなのだが、遠巻きの正面から発見した彼女は、かなり驚いたらしい。 おニューなYシャツだっただけに、目に涙を溜めて 「これだぁ……」 と、キャップの外れた赤ペンを取りだしたらようやく事態が飲み込めたらしく、ホッとした表情を見せたのも束の間、ハッと思い出したように私の手を引っぱりだした。 連れて行かれたのは給湯室。 険しい表情で 「脱いで下さいッ!!!」 と言い放つその子に圧倒され、動揺した私は思わず 「こ、ここで?」 と答えてしまった。 すると彼女はニコリともせずに 「全部脱げとは誰も言っていませんッ!!」(怒号!!) と、半ば追いはぎ状態で私のネクタイを緩めだす。 「こういうのは素早く対処すれば、ある程度は落ちるんですから早く早く。」 照れくさい。非常に照れくさいぞ。まるで愛人みたいではないか。 そんな夢見心地でシャツを脱ぐ私。厚意でやってくれているのに全くもって不謹慎である。 濡れタオルでパタパタと私のシャツを叩いてくれているその子の横で、私は肌着一丁。 身にまとっているのが薄布一枚であるのに加え、走り回ったせいでチョット湿って乳首がうっすらと透けて見えているのだ。 両腕を胸元でクロスさせて乳首を隠し、恥ずかしさのあまり生まれたての子鹿の様に身体を小刻みに震わせる私はまるでロストバージン目前な生娘と酷似していた。
クスクスと笑いながら 「チョット濡れちゃったけど、後はお家に帰ってから漂白剤に漬ければ多分大丈夫ですよ。」 とシャツを渡してくれた麗しのキミ。一言いいかな? キミがあんまり時間をかけたから、ボクのカップラーメンがすっかりスープスパゲッチになっちゃったじゃないか。(バチ当たり!!!)
2000.7.6 |
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※1:「そのパーマネント、大変良くお似合いですよ。」と女子社員に言ったら爆笑され、会社中に広まった。 ※2:ぼんやりしてカップラーメンにお湯じゃなく、コーヒーを入れそうになった。
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ホントは感謝の気持ちで一杯なんだよ?
完