涙の報告
賞与の時期になると私はブルーになる。 私の会社は中小企業のために経理専門の担当者や給与専任者がいないため、私と部下の女性事務員の二人で他の仕事も抱えながら切り盛りしているのが実状だからである。
当社は例年7月の15日に夏期賞与を支給する。しかし、次の週には給与振込の作業があるし、翌週には月末支払の作業も手ぐすねを引いて待っている。
寝る暇も惜しんでデータ作成、人事考課(査定)をしなければ追いつかない。
メチャメチャ忙しいのである。
そんな中、やっちゃいました。 先般セコセコと夜なべして作成した賞与ベースの管理資料が……。
先日交わされた、女性事務員(以下「事」)とのやり取りを振り返ってみよう。
※
それは賞与支給日の数日前の出来事であった。悲劇は突然に起こる。
事「鎬(仮名)さん、賞与額確定しました?支給日から逆算すると、そろそろリミットですが…。」
この事務員は賞与額確定後、社長の決裁を得て私から降りてくるデータを受け取り銀行への振り込み作業に取りかかる。
「決裁」とは言っても実質は「報告」である。「今回の賞与は何人でこういう内訳で総額いくらです。」というものであるから、私の資料 が完成すれば、彼女は作業に取りかかれるのである。
鎬「オウヨ!データはバッチリできたよ。あとは打ち出す………あれぇ?」(大汗&血液逆流!)
私の周りだけ酸素が突如消え失せたような感覚に見舞われた。 …息苦しい。
札幌とはいえ、この季節はかなり暑い。しかし、いま私の額で光を放っている汗は少々意味合いが違っている。
まばたきもせずに瞳孔開きっぱなしの目で、激しく「カチャカチャ」とクッリクする私を見て不審に思ったのだろう。
事「………ど、どうかしたんですか?まさか…データが無い……、とか?」(「まさかね」という顔)
この時の私。工場ロボットのように延々同じ作業を繰り返し、リアクションといったら、わずかに首を傾げる事しかできない。
彼女の言葉に耳を貸す余裕がないのだ。
そんな私の行動が彼女を確信へと導いたのだろう。
事「ど、どうするんですか?もう間に合わないんじゃぁ……?!」(大声っぽい小声!)笑
鎬「あ、あわてんじゃねぇ。ドサンピン!」(by リングにかけろ風)
とは大声で言ったものの、いつかは彼女には真実をさらさねばならない。
そうなのだ。彼女の”まさか”は残念ながらぴったしカンカンなのだ。(死語!)
只でさえPC初心者の私のやること、更に不眠不休の作業というオマケ付き。上級者にとって見れば予測及び理解不能な行為(私自身何をやってしまったのか憶えていない・・・)により保存の際、何か変な失敗をブッこいたらしく、
データがが全部消えていました。(おでこタテ線!)
私は瞬間に目の前が真っ暗になってしまった。失意のズンドコに転げ落ちた…。
なんということだ。貴重なデータが…。私の徹夜の日々が…。(号泣)
これを読んでいる働き過ぎの日本人に一言、 『適度に休みも取らないと余計なミスを引き起こすぞ?』
と言って締めくくりたい。